住宅営業の成約率向上やスキルアップのために、ロープレを実施するべきか悩んでいる工務店、リフォームの担当者は多いのではないでしょうか?ロープレは少し手間はかかるものの、営業スキルの向上やチーム力の底上げなどにつながる取り組みです。
正しい手順で実践できるようになれば、成果にもつながるでしょう。そこで、本記事では、住宅営業のロープレの重要性や手順などの基礎知識をまとめて解説します。
今抱えている課題を解決してロープレを有効活用するためにも、ぜひご覧ください。
住宅営業のロープレの重要性
まずは、住宅営業担当者がロールプレイング(以下ロープレ)をする重要性をご紹介します。なぜロープレをしたほうがいいのか把握するためにも、参考にしてみてください。
営業スキルを向上できる
1つ目は、営業スキルが向上できることです。住宅営業では、顧客のニーズや課題に応じた柔軟な提案が求められます。
例えば、顧客の思いや悩みをヒアリングするシーンでは、雑談を踏まえながら「現在のお住まいで困っていることはありませんか」などと質問をして本音を引き出す必要があります。
このような営業スキルは、さまざまな顧客と接して場数を踏まないとなかなか身につきません。そこで、ロープレをして実践的な経験を積むことで、下記のような営業スキルの向上を目指せます。
・問題解決力
・柔軟性
・言葉遣いやマナー
また、ロープレ後にフィードバックを受けることで、得意・不得意が理解できて、どこを改善するべきか分かります。
不得意な部分を意識的に練習できるので、現場で使える営業スキルを磨けるようになるでしょう。
営業の流れを理解できる
2つ目は、住宅営業の流れを理解できることです。新入社員は住宅営業の流れやトークを理解していないことが多く、そのまま現場に出ても思った成果を出せないことがあります。
そこで、現場に出る前にロープレを繰り返し実践して、住宅営業の流れやトークをしっかりと理解します。商品の訴求方法やトークのポイントなども実践を通じて伝えられるため、効率よく身につけられるでしょう。
また、新入社員によっては「どのようにコミュニケーションを取ればいいのか分からない」「営業経験がない」など、不安を抱えているケースもあります。
現場に出る前にロープレをすると住宅営業のイメージが持てるようになり、自信を持って住宅営業マンとしてデビューできます。
他の社員の営業方法を真似ることでチーム力を底上げできる
3つ目は、チーム力を底上げできることです。住宅営業では、営業マンごとのスキルの差が課題になることがあります。
チームや支店の成績を上げたくてもトップ営業マン頼みになり、全営業マンが同じように活躍できないと悩むことも少なくありません。
そこで、成績が優秀な営業マンのロープレを見る機会を設けて「どのようなトークをしているのか」「何が足りないのか」などを新たな手法を学びます。
成績が優秀な営業マンから学んだことを活かせるように、他の営業マンもロープレを重ねると、チーム全体の営業力が底上げできるでしょう。その結果、特定の営業マンの力に依存せず、全営業マンで目標を達成できるチーム、支店を目指せます。
このように、住宅営業のロープレは単に練習を重ねるだけでなく、優秀な営業マンに近づけるようにスキルアップしたい場合にも有効です。
自信を持って営業できるようになる
4つ目は、自信を持って営業できるようになることです。住宅営業はフェーズや顧客により、商談やクロージングで必要なトークが変わります。
そのため、営業マンによっては「今回の顧客にはこのトークで問題ないのか」「この言い回しで本当にクロージングできるのか」など、日々の営業活動に悩みを抱えることがあります。
そこで、商談やクロージングの本番前に営業マンの置かれている状況に応じたロープレをすることで、トークや立ち振る舞いなどの確認ができます。
必要に応じてトークを調整して自分なりに納得できる状態になってから本番に挑むことで、自信を持ちコミュニケーションが取れるようになるでしょう。
住宅営業ロープレをする手順
ここでは、実際に住宅営業マンがロープレをする手順を説明します。どのように取り組めばいいのか確認しておきましょう。
ステップ1:ロープレの目的や着地点・ゴールを明確にする
まずは、今回のロープレの目的や着地点・ゴールを明確にしましょう。これらを定めずに何となくロープレをしても、ロープレの主旨を見失い、実施後にも何の成果につながったのか把握できないためです。
ロープレの目的や着地点・ゴールの例は、下記のとおりです。
【ロープレの目的の例】
・新入社員:現場に出る前に基本的なトークを覚える
・中堅社員:営業活動の課題を解決する
・チーム:チームの営業力を強化して売上120%アップを目指す
【ロープレの着地点・ゴールの例】
・初回接客において次回資金計画のアポイントを取る
・資金計画のプレゼンにおいて住宅ローンの仮審査の申し込み書をもらう
例えば、新入社員の場合は、まずは基本的なトークを覚える目的が検討できるでしょう。中堅社員の場合は、今の営業活動の課題解決を目指して取り組むことも可能です。
個別のロープレごとの着地点・ゴールについても、トークスクリプトやテンプレを作っていく際の具体的なイメージを持つために重要です。
ステップ2:ロープレの状況設定をする
続いて、今回のロープレの状況を設定します。ロープレの場面に応じて、できる限り細かく設定することで「何を話すべきか」「どのような案内をしなければならないのか」など、本番に近い状況で挑めます。
一例として、下記のように、顧客の家族構成や課題、年収などを決めておき、ロープレ参加者に共有しましょう。
| ロープレの状況設定例 | |
|---|---|
| 家族構成 | ・夫:42歳・妻:40歳・子供:小学3年生 |
| 勤務先・年収 | ・会社員:年収700万円(妻はパート) |
| 現在の住まい | ・賃貸マンション(月9万円) |
| 希望条件 | ・駅から徒歩15分以内 ・小学校区を変えたくない |
| 課題 | ・戸建てに憧れはあるものの、まだ金銭面で悩んでいる ・理想の賃貸の入居者募集がなく、戸建てが選択肢になっている |
また、設定した状況や目的に応じて、ロープレの種類と役割を決めておきます。住宅営業の主なロープレの種類の一覧は、下記のとおりです。
| ロープレの種類 | 概要 |
|---|---|
| ケース型ロープレ | 特定のケース(初回接客など)を想定してロープレをする |
| グループロープレ | グループ内で顧客と営業マンに分かれてロープレをする |
| 問題解決型ロープレ | 実際に起きた課題や問題を再現しながらロープレをする |
| モデリング型ロープレ | 成績が優秀な営業マンなど、特定の営業マンのロープレを見て真似をする |
例えば、まずは初回接客の基本を覚えるためにケース型ロープレをする場合は、誰が顧客役をするのか、何分程度のロープレにするのかなど、詳細も決めておきましょう。
ステップ3:ロープレを実施する
ロープレの準備ができたら、事前に決めた方法でロープレを実施します。ロープレを営業スキルの向上の場にできるように、顧客役は積極的に質問をします。この際、あらかじめ「顧客役はどのようなタイプの顧客として演じるか」を決めておくと、より実践的なロープレになるためおすすめです。例えば、以下のようなタイプなど、ロープレで設定したい難易度によって決めておくと良いでしょう。
・構造や工法について一定以上の知識があり、細かい部分まで気にかけるお客様
・資金に対して不安をもっているお客様
・営業担当者の説明不足や間違い、誤解を生む表現などについて、意地悪なくらい突っ込んでくるお客様 など
また、ロープレを見学している営業マンは、よかったところや改善するべきポイントなどを発言できるように意識しましょう。
「ロープレで苦手なトークがある」「なかなか上達しない」などの課題感がある場合は、ロープレを動画撮影して、後から確認できるようにすることも1つの方法です。
ステップ4:ロープレのフィードバックをする
住宅営業のロープレは実施して終わりではなく、必ずフィードバックをするようにしましょう。
ロープレを実施した営業マンの感想や周囲の意見などを交換して、改善点やよかった点が分かるようにします。
また、ロープレ中に難所となる部分が出てきた場合は、その部分だけを再度実施して、どのようなトーク、立ち振る舞いが最適なのか理解できるようにするといいでしょう。
住宅営業のロープレ効果を高める4つのポイント
最後に、住宅営業のロープレの効果を高めるために意識したいポイントをご紹介します。どのような点に留意して取り組めばいいのか把握しておきましょう。
可能であれば、固定メンバーでロープレをしない
まず理想としては、住宅営業のロープレを固定メンバーばかりで実施しないようにすることです。チームのメンバー同士でしかロープレしない状況に陥ると、ロープレがマンネリ化して成長が止まる可能性があります。
メンバーにない知見を得るためにも、メンバーを固定せずに実施することを意識しましょう。例えば、下記のようにロープレをする組み合わせを変える方法が検討できます。
【ロープレメンバーを変える方法の例】
・他のチームと合同でロープレを実施する
・同期でロープレをする
・支店内でランダムにチームを作りロープレをする
できる限り多くのメンバーとロープレをする機会を設けることで「このトークいいな」「このように立ち振る舞いをしよう」など今までにない気付きを得ることができ、営業力の向上につながります。
ただし、少人数〜中規模の地場工務店などでは社員数10名以下というケースも多く、営業部だけでみると5人ほどになる、という場合も多いでしょう。こういった場合、例えば設計や工務スタッフにロープレの協力をしてもらったとしても、ほぼ同じメンバーになってしまうというのが実際のところです。
なるべく様々な人物とのロープレを実施することが理想的ではありますが、それが難しい場合には、固定メンバーであってもロープレの回数を重ねることが大切です。
回数を重ねれば重ねるほど、「台本を見なくてもよどみなく、ひととり全部話せるようになる」「相手の話に合わせて答えつつも、自分のレールに話を載せていけるようになる」といった効果が期待できます。
トークスクリプトを用意する
住宅営業のロープレを通じて必要なトークを身につけられるように、必要最低限のトークスクリプトを用意しましょう。
その場の思いつきで話す練習だけをしてしまうと、話すべきトークや自社のアピールポイントなどが覚えられません。現場に出たときに、必須としているトークができない可能性もあるでしょう。
初回接客からクロージングまで工程ごとに必須のトークをまとめて、ロープレでも問題なく話せているか確認すると安心です。
顧客の反応にバリエーションを持たせる
ロープレを営業のスキルアップの場にするには、顧客役の反応が重要になります。現場では、顧客から想定外の反応や質問が出てくることが多いからです。
顧客役の人はただ営業マンのトークを聞いているだけでなく「自分の想像している価格とは違った」「〇〇の場合はどのようなサービスになるの?」など、反対意見や質問を積極的に行うといいでしょう。
ロープレの段階から多角的な質問に慣れておくことでノウハウが蓄積できて、現場に出てからも慌てずに対応しやすくなります。
チェックシートを作成して同じ基準で評価できるようにする
住宅営業のロープレのフィードバックは感覚的に行うのではなく、絶対に押さえるべき項目をまとめて同じ基準で評価できるようにしましょう。
例えば、初回接客の冒頭で自社の紹介をするというルールがあったとしましょう。感覚的にフィードバックをしてしまうと「自社紹介をしていたか」「関連する情報を伝えたか」など、基本的な確認を怠ってしまう可能性があります。
そこで、チェックシートを活用すると、自社のポイントをしっかりと押さえているか確認できて改善につなげられます。
ここまで解説してきたように、営業マンのスキルアップは、工務店の利益拡大に欠かせない重要な課題です。とは言え、自社だけで取り組むことに限界を感じている方もいるでしょう。
カーサ・プロジェクトは、営業マンが力を発揮するための集客やブランディングなどのサポートをしています。
営業プロセスを標準化して、誰もが安定して受注できる営業の仕組み化支援も可能です。住宅営業のスキルアップにお悩みの場合は、まずはお気軽にお問い合わせください。
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まとめ:
住宅営業のロープレの経験を積み業績向上につなげる
住宅営業では顧客のニーズや悩みに寄り添い商談化や成約につなげるためにも、普段からロープレを繰り返し行うことが大切です。
毎週実施する、商談前には必ず行うなど、定期的に取り組める環境を整えると習慣化しやすくなります。今回ご紹介したポイントを意識しながら、ロープレの経験を積み、業績の向上を目指しましょう。


